氷室京介
松井五郎

またもやベスト盤です。今回はバラード集ですが。見ての通り５ツ星が半分以上を占めてかなりいい感じに見えます。東芝ＥＭＩ時代の三曲を持ってきてなおかつ「ＬＯＶＥＲ’Ｓ　ＤＡＹ」がある。今まで出したシングルやアルバムの中でのバラードがここに集まったというもんですね。目新しいのはシングルのカップリングとして存在していた「ＲＥＶＯＬＶＥＲ」「ＴＥＮＤＥＲＬＹ」を収録していることです。


「ＴＥＮＤＥＲＬＹ」は反町隆史に提供した「ＳＩＮＣＥＲＥＬＹ」です。「ＯＮＥ」もそうですがこの曲も彼に提供した奴だったんです。非常に寂しげな曲、淡々と歌っているのが印象的です。「ＲＥＶＯＬＶＥＲ」は「Ｇｉｒｌｓ　Ｂｅ　Ｇｌａｍｏｒｏｕｓ」のカップリング。この曲はツアー真っ最中に氷室さんがファンの為にと作ったものです。かなりの名曲。ミディアムテンポなのですがバラードとは少し違う。暖かみのある曲・・・といえば良いでしょうか？（聴かないとわからないッス）


他の曲はそれぞれのアルバムにてすでに紹介したので省略＞おい 氷室さんを知らない人が買うのならバラード好きでないとすこし辛いかも。バラード好きな人ならば結構いいアルバムでしょう。ファンの中でも人気あるのが多いし。


唯一の欠点は「Ｊｕｌｉａ」があること。これはバラードというより「ポップなラブソング」の部類に入ると思うのだが。正直この曲だけ浮いてる感がある。個人的に好きでない事もあるが、客観的に見ても違うと思う。あとはファンにとってはあまり新鮮味がない事。新曲が入ってないし、「またベスト盤か」という気持ちもある（３年前に「Ｃｏｌｌｅｃｔｉｖｅ　ＳＯＵＬＳ」を出したばかり）。アルバム自体には全く問題はないが、ファン心理としては少々物足りないですな。


といっても曲自体は素晴らしいのがそろってます。伊達に五ツ星はつけてないッス。アルバムの中でかなりマニアックな曲がずらりと並んでますし。バラード好きならばこの一枚は買っといても損はないでしょう。